石川県はブリだけじゃない!実はふぐの漁獲量も全国トップクラスなんです。
石川県で有名な海産物と言えば、寒ブリ。…それだけだと思っていませんか?
実は石川県、ふぐの漁獲量も全国トップクラス。平成23年度、平成24年度には天然ふぐ類の漁獲量が全国1位を記録したほど。その実力は折り紙つきです。
石川県でふぐが獲れるのは、主に春から夏にかけての産卵期。
地元では昔から身近な魚として親しまれており、本来は有毒な部位として破棄されてしまう卵巣を無毒化して食べる文化を持つ地域もあるんです…!
石川県でしか食べられない禁断の味!「ふぐの子」って?
■石川県だけの珍味です
その名も「ふぐの子」。ふぐの卵巣をぬか漬けにしたものです。
ふぐの卵巣にはテトロドトキシンという猛毒が含まれていて、当然のことながらそのまま食べることはできません…。
しかし、ぬか漬けにするとあら不思議。毒が抜け、美味しく食べられるようになるのです!
江戸時代から石川県にだけ脈々と伝わる、秘伝の発酵食品です。
ふぐの子の作り方とその起源
■昔ながらの木樽と荒縄を使って漬け込みます(画像提供:石川県観光連盟)
ふぐの子の製造には、大変な手間がかかると言います。
まずはふぐの卵巣を丁寧に下処理して、塩漬けに1年。そしてさらにぬか漬けに2年。
なんと合計3年もの時間をかけてようやく無毒化されるのだといいます!
でも、どうして石川県ではそこまでの手間ひまをかけてふぐの卵巣を食べるようになったのでしょうか?
はじまりについては定かではないといいますが、この地域では昔からふぐの身を使った料理が作られてきた記録が残っているのだそう。
きっと「せっかくなら卵巣も捨てずに活かそう」と知恵をしぼった人がいたのでしょう。“もったいない精神”から生まれた発酵食なのかもしれませんね。
…それにしても、先人たちはどうやってこの無毒化の秘技にたどり着いたのでしょう。不思議です。
美味しいふぐの子。無毒化のメカニズムは解明されていない!
■3年間漬け込むことで毒が抜け、美味しく食べられるようになります
致死量は0.5~2mg、青酸カリの1000倍といわれるほどのふぐの猛毒。
ぬか漬けによって無毒化する科学的な根拠は、なんと未だ完全には明らかにはなっていないのだそうです。
でも大丈夫、安全性はばっちりです。ふぐの子のぬか漬けを製造できるのは、確かな技術を持った石川県内の事業者のみ。
完成したふぐの子は桶ごとにふぐ毒のチェックをし、検査が通ったものに「石川県ふぐ加工協会」の認定シールが貼られて出荷されるのだそう。
ふぐの子を手軽にお取り寄せ!おすすめ商品5選
現在は希少な珍味として流通しているふぐの子ですが、地元では古くから日常的に食べられていたようです。しっかりとぬか漬けになったふぐの子は塩辛く、酒の肴に最適!お茶漬けにもぴったりです。
石川県でしか製造が認められていない特別な珍味。ぜひお取り寄せで楽しんでくださいね!
玉葛(ふぐぬか漬け・粕漬けセット)|あら与

1830年創業の『あら与』。糠漬、粕漬の専門店として、ふぐをはじめ、さば、いわしなど様々な漬物を製造・販売しています。
ふぐの子ぬか漬けスライス、ふぐぬか漬スライス、ふぐ粕漬スライスの3種がセットになって、石川県のふぐの美味しさが存分に堪能できます。
<この商品はこちらのカタログに含まれています。>
五福(糠漬け&粕漬け5種セット)|安新

美川の地で三代続く『安新』。
ふぐや米糠、いしるなど、県内産の材料にこだわり、昔ながらの製法を守りながら、現代の生活にも取り入れやすい食べ方を提案しています。
ふぐの子糠漬のほか、ふぐ笹平糠漬、ふぐ笹平粕漬、さば糠漬、いわし糠漬をセットに。美川地区伝統の発酵食文化が存分に楽しめるセットです。
<この商品はこちらのカタログに含まれています。>
ふぐの子オイル|安新

ふぐの子をコンフィにして、オイルに漬け込んだ「洋風のふぐの子」。
通常のふぐの子糠漬けは、糠を落としてスライスして…とひと手間かかりますが、この商品はそのまま食べられるのでとても手軽です。
パスタやドレッシングなどにも使いやすい!いろいろな料理に試してみてくださいね。
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ふぐかけ|あら与

禁断のグルメ「ふぐの子」をふりかけとして手軽に。
ふぐの卵巣のぬか漬をフリーズドライにして、海苔やいりごまを加えて風味をプラスしたこの商品。
ごはんはもちろん、オリーブオイルを絡ませた「ふぐかけ」でふぐの子パスタに。冷奴、生野菜、温野菜など、色々なものにかけて楽しめるふりかけです。
醤油味とわさび味の2種類。
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ふぐの子アイス|すみげん

ふぐの子とアイス!?なんとも驚きの組み合わせですが、独特な塩味とプチプチ食感がクセになる味わいなんです。
アイスには、石川県河北潟の契約農家の生乳を使用。バニラ味のやさしい甘さの中に、ふぐの子の塩味と食感がアクセントになっています。
じのもんギフトバコでは、ふぐの子糠漬けとのセットでお届けします。
<この商品はこちらのカタログに含まれています。>
おわりに
「ふぐは食いたし、命は惜しし」などと言って、昔の人は命がけでふぐを食べていたのだそうです。命を懸けなくても安心して気軽にふぐが食べれるようになった現代。ありがたいですね。
石川県の豊かな海と、先人たちの知恵が生み出した奇跡の発酵食「ふぐの子」。ぜひ一度お取り寄せで体験してみてください。きっと「石川県のふぐってすごい!」と実感できるはず。
![]() じのもんライター:中嶋 美夏子 大学進学を機に金沢へ。おいしい食べ物と暮らしに根付く美意識に感動し、日々探求しているうちにいつの間にか十数年が経ってしまった。人々のなにげない日常が撮りたくて、ちょっとしたお出かけでもいつもカメラと一緒。能登からやってきた保護猫とふたり暮らし。 |
白山のギフトバコ <冷蔵・冷凍>
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